いろふら

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忘却曲線の節約率を理解する

エビングハウス忘却曲線を見てずっと疑問だったことがある。

だいたい縦軸に覚えている割合を書いていて、以下の図を読み解くと20分後には42%、1日経つと66%忘れてるということになる。

 

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最初見たときは人間の記憶ってそういうものなのかと思っていたが、その日に食べた夕飯を20分後に42%も忘れてるかって言ったらあり得ないし、これは何を基に算出したデータなの?すべての事象に対応したものじゃないよね?ってのがすっごい疑問だった。

 

そもそもエビングハウス忘却曲線とは?

19世紀にドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが提唱した理論。被験者に「子音・母音・子音」からなる無意味な音節を記憶させて、時間とともにどれだけ忘れたかを数値化したもの

 

グラフで読み取る限りだと

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 1週間後には77%忘れる
  • 1か月後には79%忘れる

といった感じになるが、これがエビングハウス忘却曲線の誤解で縦軸を覚えている割合(忘れた割合)ではなく記憶の節約率で見るとこの図が理解できるようになる(らしい)

記憶の節約率とは?

節約率とは、1度覚えた内容を再度記憶するまでにどれだけ時間を短縮出来たかを表す割合のこと。

 

例えば、英単語を100個覚えるのに600秒(10分)かかったとしたら、1時間後に同様の単語を覚える(復習する)と44%時間が短縮され、336秒(大体5分半)くらいかかるということになる。

 

節約率の計算式はこんな感じ

(節約率)

=(節約された時間または回数)÷(一回目に必要だった回数) 

 

(節約された時間または回数)

=(1回目に必要だった時間または回数)÷(覚え直すのに要した時間または回数)

 Wikiより引用

 

縦軸を記憶の節約率で置き換えると、覚えている割合よりはしっくりきた。

こうなると節約率のいいタイミングで思い出す行為(復習)を行うと、理論上は効率よく物事が覚えられるって事になる。

 

最適な復習のタイミングは?

 では、最適な学習タイミングはいつなのかという話になるが、人間の脳の構造上、短期記憶に何度も保存されたものは海馬が重要な情報だと判断し、長期記憶に保存される仕組みになっている。長期記憶に保存される=節約率が100%の状態になるため、この状態になるまで復習を繰り返す必要がある。

 

そこで、記憶の忘却曲線に合わせて、定期的に復習した場合の相関を表すのが以下の図である。

 

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 定期的に復習を繰り返すことで節約率の低下が緩やかになり、ある程度繰り返すと長期記憶へ移行する仕組みとなっている。

 この図だと1日、3日、1週間、2週間の計4回復習を行っているため、まずはそのリズムでやってみようと思う。

 

どうやって復習していくのか?

私は、覚えたいことや勉強していることがあれば、都度エバーノートもしくはB5ノートに取りまとめるようにしている。振り返れるようにやった内容をGoogleカレンダーに記載し、就寝前に1日、3日、1週間、2週間のルールを守って振り返ろうと思う。

1日経過すると約2/3の時間がかかるため、時間がない時はその日のことは振り返るつもり。

 

 あとはやってみていい感じの最適解を模索していこうかな。